2020-01-01から1年間の記事一覧

blogで書かれた文章は、blogで書かれた文章でしか無い。同時にSNSやメディア上の「私」なるものは、メディア上のそれであり、それ以上でも以下でも無い。たまに、私の意識=リアルがそうした文章やメディアに漏れ出ることはあるが、それは切実で緊迫したもの…

というのも田代は、日本人として持っている美意識のようなもの、つまり日本にもともとある自然や信仰に「個」が接続しなければ、真の芸術ではないと書いてる。その象徴として挙げられるのは天皇の和歌。そこに接続しない個性尊重の芸術は、ただの個人の幼稚…

http://blog.livedoor.jp/taki1959/archives/34591593.html 千葉雅也著『動きすぎてはいけない』(3) 今回は、身体における生成変化をイメージしてみたい。私は、ドゥルーズの身体性を考えると、分子生物学の福岡伸一の話を思い出す。詳しい内容は忘れたが…

黒沢清『アカルイミライ』(2003) を観る。 海月が目的も無く東京をただなんとなーく生きる若者のメタファーとして描かれる。 毒を持ち、触れることのできない海月は、触れられることなく、東京の隙間(家の隙間、排水溝、川)を漂う。海月は群れをなし、東京…

BOY MEETS GIRL を見る。その人物のパーソナリティ、つまり「その人自身」ではなく、その人物のいる空間を思う。部屋、バス、電車...音がその空間を繋いでいく。我に返る瞬間、やり場のない情緒が部屋に漏れ出ている。ついには身体の、皮膚という境界ですら…